エルラシア・キンギの親子

種類:エルラシア・キンギ Elrathia Kingii(MEEK, 1870)
産地:米国ユタ州ミラード郡(Millard County,Utah,U.S.A.)
地層:ウェラー頁岩累層(Wheeler Shale Formation)
時代:古生代(Paleozoic)カンブリア紀中期(Middle Camblian Period)
約5億3千万年前(530million years ago)

エルラシア・キンギ(Elrathia Kingii)の親子のお散歩風景です(^_^;)
説明はあとにして、古生代のほのぼのした情景をお楽しみください。

太郎、花子、次郎の三人はお母さんにつれられて公園にお散歩に行きました。

母「さあ、みんな、お家に帰るわよ。」

太郎、花子「はーい、お母さん。」
二人はとても良い子です。

次郎「いやだよう、もっと遊びたいよう。」
末っ子の次郎だけはそっぽを向いています。

母「やれやれ、困った子ねぇ。さあ、早く来ないと置いてくわよ。」

あ、太郎のすぐそばにポチがいます!
ポチ「ワンワン!」

ポチの正体はアグノスタス目(Agnostida)に属する小型の三葉虫です。 産地
からペロノプシス(Peronopsis)かと思うのですが小さく不鮮明なので特定は
できません。 アグノスタス目は「硬殻類」に分類変更の方向にあるようです。



コラム1:初めての三葉虫 〜初心者にお勧めのエルラシア〜

エルラシア・キンギは化石ショップや博物館のお土産でも売っている
最も安価で入手しやすい三葉虫です。これが初めての三葉虫という方
は多いと思います。「古い・奇麗・安い」と三拍子揃っているので、
これから化石を始めようという初心者にもお勧めです。種は違います
が、有名な「バージェス頁岩」からも同じエルラシア属を産します。

(こんな感じでケースに入れて売っている)

ただし、自在頬(頭の両側)部分が欠けている事も多いので入手の際は
状態の良し悪しを見極める必要があります。両頬ともに欠落している
場合など、標本としての価値はほとんど無いと言っても過言ではあり
ません。その場合の値段は、ほとんどはケース代のようなものです。

(左は片頬欠落、右下は背中に亀裂、右上は両頬が欠落し処理も荒い)

なお、5cmクラスの大きいものになると値段もそれなりに高いです。
種名はElrathia kingiとある場合もあります(多分kingiiが原記載)。



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